共感と同感の境界線

自分の人生観。押し付けたりはしませぬ。

自慢話ばかりする人の承認欲求は満たされる日がくるのだろうか

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何でもかんでも自慢する人っていますよね。

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会話の合間を縫っては、自分の武勇伝なんかを披露する人。言ってる本人は実に気持ちのいいものだと思いますが、聞かされてる方はうんざりです。なぜ、彼らの自慢話は止まらないのだろうか。

 

承認欲求の強弱

自分の能力や価値を認められたい(認めたい)という思いを、心理学では"承認欲求"といいます。この承認欲求には、他者から認めたれたいと思う"他者承認"と、理想的な自分になり満足したい思う"自己承認"の2つのタイプがあります。

この思いが強ければ強い人ほど、友人等とのちょっとした会話の内容をつまみ、自分に置き換えたりしては、いちいち自慢してきます。

 

自分アピールで精一杯

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承認欲求が強い人は、表面的には自信に満ち溢れていると思います。

  • 自分の凄いところをもっとみんなに知ってもらいたい
  • まわりの人は自分より能力が低い人達ばかりだな

自分の良い一面をみんなに話している(自慢している)ときは、実に楽しく有意義な一時に浸ります。自分は凄いと心の中で暗示するだけで、満足感を得られます。

しかし、その思い全ては、心の奥底の"不安な気持ち"からきています。

  • 自分の価値を認められなかったらどうしよう
  • ちっぽけな人間になんてなりたくない

こういった不安な思いを心の奥底に秘めている人ほど、承認欲求が強いものです。要は、人からどう思われてるかを、生き方の軸にしているのです。

自己アピールに余念がないのも無理ないです。しかし、人付き合いにおいて、能力の高低差なんて気にする必要はないのです。大事なのは、『自分の生き様を自分自身が受け入れられてるかどうか』。

ここが、余裕のある対人関係を築けるかどうかの大きなポイントだと思います。

 

話すくせに聞かない

自慢話が好きな人は、延々と武勇伝を語ります。しかし、いざ他の人が少しばかり自慢話をしてきたとしても、素っ気ない反応しか見せません。あるいは、その話から、また自分の自慢話につなげてしまいます。自分自身のことで精一杯。相手の気持ちを考える余裕なんてこれっぽっちもありません。聞いてる側がウンザリして苦笑いしていることにも、もちろん気付きません。

それでも、話してる側は大満足。また1つ、自分の価値を相手に認めさせたと勘違いするのですから・・。

 

承認欲求が満たされる日はくるのか

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その場限りで満たすのではなく、承認欲求が弱まり、人の迷惑も考えずに、なんでもかんでも自慢してくる性格というものは改善される日がくるのでしょうか。承認欲求の克服とでもいいましょうか。


そもそもなぜ、承認欲求が強くなってしまうのでしょうか。いくつか思い浮かぶ例を挙げてみますと、

  • 褒められる経験が極端に少なかった
  • 否定され続けてきた
  • まわりからあまり関心を持たれたことがない

と、こんなところでしょうか。ほとんどが、幼いころのまわりからのこういった扱いが原因なんだと思います。もちろん大人になってからでも、人付き合いがなかなか上手くいかない等の理由で、承認欲求が強くなるケースもあると思います。

自分自身の価値に納得が付き、これらの思いが安定する日・・。

承認欲求が強い人は、"自分は承認欲求が強い人だ"ということを把握してない人がほとんどだと思います。人からどう評価されているのか人一倍敏感なわりに、自慢話ばかりしてる自分がどう思われてるのかなんて考えてもないです。(中には気づいてはいるけど認めたくないという人もいると思います。)

なので、根本的に直すのは難しい・・ということではないとは思います。そもそも自分で直そうとして直るものではないですから・・。

ではどうすれば承認欲求が弱まっていくのか。それはやはり、友人なり恋人なり、これから先の"人との出会い"で少しずつ変わっていくものだと思います。自分をしっかり見て、受け止めて、理解してくれる人と出会えることが出来れば、根底から承認欲求が満たされていくことでしょう。

 

他人の凄さに劣等感を感じる必要はない

ここまでいろいろと語ってきましたが、承認欲求が強い人のすべてを否定しているわけではありません。承認欲求が強いことで、それが力に変わり、何かしら成功を収めた人だっているかも知れません。承認欲求が強いこと自体を否定しているのではなく、相手の気持ちを考えずに、自分のことばかりを主張してくるところが納得できないのです。

自分を押し売りするのはよくないです。他人の凄さに劣等感を感じず、一歩引いて相手の話に耳を傾けてみることが大事だと思います。そうすれば、自然と相手も、あなたの話を聞きたくなることでしょう。

それに、その人の"良さ"や"凄さ"って、自分で語って伝わるものではありません。


自分の良さよりも、相手の良さを探るのが良いかもしれませんね。自分の良さは、もうあなた自身は知っているのですから。